― よか人、よか家、よか仲間 ―
プロジェクトのはじまりは2020年。
新型コロナウィルスの流行に世間が巻き込まれる中「このままでは明るい将来が見えない」と危機感をもった工務店の経営者たちが集結しました。
本来ライバル同士である、地場工務店のグループ結集。準備のための話し合い、青森県、山形県、先立って取り組みをはじめているグループの見学。300人以上を集めた事業説明会。より良い展示場づくりのために、時にはお互いの意見をぶつけ合い、ここまでやってきました。
そして、2022年9月。
福岡県朝倉市ではじめて、地元の工務店6社による合同住宅展示場「よか良家ヴィレッジ」がオープン。プロジェクト発足から約2年、オープン直前の想いを代表者6人が語り合います。
~座談会参加メンバーのご紹介~
手嶋誠一(会長)
想創舎(株)手嶋組 代表取締役
德田義則(副会長)
株式会社エステート工房 代表取締役
時川貴紀
時川建設有限会社 代表取締役
中川三郎
株式会社ナカガワ 専務取締役
北川秀幸
フルハウス株式会社 代表取締役
野上こういち
株式会社REN-STYLE 代表取締役
貢献したい。きっかけは地元に対する想いでした。
手嶋:さて、座談会ということで何から話しましょうか。
德田:では、若手の時川さん、よろしく!
時川:私ですか? では、質問させていただきますね。このプロジェクトをやろう! と思ったきっかけは何だったんですか?
手嶋:他のエリアで今回のような合同住宅展示場が成功したという話を聞いた時、自社にとっても良いし、地元にも貢献できることなんじゃないか? って思ったんですよ。この地域に住宅展示場ってないじゃないですか。これから家を建てる人にとって、選択肢が増えることはいいことですよね。
德田:そうですよね。あと、私たちにとっては、地元の工務店という選択肢も持って欲しいというのが本音。一社ではできないけど、集まればって、ね。最近、街の活気ももう一歩欲しいですもんね。
中川:そう、全然盛り上がってない(笑)
朝倉市も“あさ暮らし”の企画とか色々と取り組んで盛り上がってきた頃にコロナ禍もあって、もう一回頑張んないといけない時期だよね。
北川:移住で補助金が出るのは大きいですよね。でも、市の方に話を聞くと、思ったより使われてないって。
德田:うきは市はどう?
野上:これから、ですね。大手企業がきたり、道の駅を盛り上げようということで計画があって、現時点では盛り上がってるとは正直言えないですけど、これからは期待できるんじゃないかな、って。私もこのまま落ち込んでいくばっかりの人生は嫌ですからね。
時川:確かに、私の地元地域の杷木も5年前に水害があって大変だったんですけど、やっぱり自分の子どもの頃のように盛り上がって欲しい思いは強いです! 私は今回、その想いでこのプロジェクトに飛び込んだんですよ、絶対成功させたいです。
大手ハウスメーカーさんと、ぜひ、比べて見て欲しい。
時川:どうすればいいですかね。
北川:あまり大きなことは言えないけど、一つは「知られていない」ということが問題なんじゃないかな、と思いますよ。お客様目線で言えば、選択肢に入ってない。お客様も良いものを求めていても、知ることができなければ選べないですもんね。
私は、やっぱり工務店っていい家つくっているし、お客様の中には工務店が選択肢に入ることで幸せになれる人もいると思っていて。それで、このプロジェクトなら、多くの人に知ってもらえるかもと思って参画したんです。
中川:もちろん、ハウスメーカーさんとか、ローコスト分譲業者が合う人もいると思いますし、私たちもハウスメーカーさんから学ぶこともいっぱいある。
一方で、お客様にとって選択肢があるということは、とても良いことだと思いますよ。
手嶋:私、ハウスメーカーで働いていた経験があるんでよくわかります。一方で、地元に戻ってきて思ったのは、若い人が家を建てようと思った時に、知り合いに…みたいに頼みづらくなっている事情なんかもあると思って。
今の人は、情報を自分で手に入れて、たくさんの選択肢の中から自分に合ったものを選び取りたいのかなぁって思ったんです。その意味ではその土俵に乗ることも、我々、売り手側の責任かな、と。
德田:その上で、お客様が自分で選んでもらえればいいよね! それで私たちが選ばれなかったら、しょうがないよ。野上さん、どう思う?
野上:私は負けたくないです。ハウスメーカーにもそうですし、このプロジェクトのメンバーにも負けたくないですよ(笑)元々大工からはじまって、いい家をつくるんだっていう部分にはこだわりたいです。
ぜひ、比べていただいて、その上で選んでもらいたいですね。
北川・時川:そうですよね! 野上さん。私たちは元々大工ではじまっているのもあるかもしれませんけど、建物は絶対負けたくない。私たち2人は、モデルハウスを建てるのがはじめてなんで、怖いもの知らずなだけかもしれませんが(笑)
ぶっちゃけ、チームワークどうですか?
德田:大工チーム、チームワークいいねぇ。ここ2年やってきて、お互いのことも色々とわかってきたよね。
手嶋:事業説明会くらいからかなぁ、チームワークがよくなってきたよね。説明会には、300人以上も来てくださって、このプロジェクトに対する皆様の期待の大きさを感じました。
ヤバっ! みたいな(笑)
北川:私は、皆様に本当に色々と教われたことがありがたかったですよ。そんな繋がりができたことも、このプロジェクトをはじめてよかったことです。
中川:青森・山形、全国の工務店グループ(同じ住宅展示場プロジェクト)にみんなで見学に行ったのも参考になりましたよね。
德田:これまでは、1社でやっていたのが、6社のライバルであり仲間が増えたので嬉しいです。手嶋さん、今度、想創舎(手嶋組)さんも見学に行かせていただきますね。
手嶋:いいけど、拝観料もらうよ(笑)
2022年9月、オープンに向けて
北川:チームワークはほんといいと思う。当初は、癖がある人が多いかなと思ったけれど、これだったらうまくいけるなと今は思えます。
野上:はい、私もそう思います。本当は、こういうグループでのお付き合いって苦手なんですけど、いつも勉強させていただいています。
手嶋:よか良家ヴィレッジにお越しになるお客様には、各社の雰囲気や人柄も見ていただければ嬉しいですね。
德田:そうですね。それにしても、いよいよですね!
中川:もうやるしかないですね。楽しみです。よか良家ヴィレッジ、1期だけでなく、2期、3期も楽しみです!
時川:中川さん、そんな先のことまで。僕は、ついていくのに必死で、自分のことでいっぱいいっぱいなのですが(笑)
でも、やっぱり入会当初の想い、地元に住まいづくりで貢献したいという気持ちは変わらないし、これから家をつくる方に役立つ住宅展示場になれば、と思っています。
そうですね!
まだまだ課題はあるけれど、6社で成功させましょうね! 皆が仲良く手と手を取り合って、よかったねと言えるのが一番いいですから。
最後までご覧いただきありがとうございます。
よか良家ヴィレッジ住宅展示場でお待ちしております!